無明長夜を行く

無職→就職した独身アラフォー女性です。相変わらず先行きの見えない日々を綴ります。

臨床心理士さんと職域と連携

ここ数日、黙々と引っ越し関係のことをやっている。

片付けたり、メルカリに出品したり、リサイクルショップに行ったり。

引っ越し業者も決めて、現アパート・駐車場も解約の連絡をした。

 

 

 

引っ越し作業をやっている間は無心になれて

安定している。

 

 

 

それは悪いことじゃない。

むしろ、正しい作業療法といってもいい。

 

 

 

でも、本当にやらなければいけないことは

引っ越しじゃなくて

求職。

 

 

 

 

焦らずいきたいとは思っているけど

目を反らし続ける訳にもいかない。

 

 

9月中旬から職業訓練校に通うとは言え、

それに余り期待をかけてはいけない予感がしている。

 

 

訓練校にいけば魔法のようにスキルが身に付き

たちまち、よい就職先がみつかる…

なんてことは99.99%ないだろう。

 

 

 

前回の就職は、

給料や、身体的負担の少なさ、通勤条件に目がくらんで

会社の雰囲気(アットホーム、自己啓発、休日イベントあります系)は

合わないと思いながらも

なんとかなるさと飛び込んでしまった。

 

 

結果、自分の一番苦手な課題と直面することになり

どうしても何ともならず11か月で退職。

抑うつ傾向・自信喪失のおまけつき。

 

 

 

今すべきは、まずは

失敗を分析し、

自己分析をして

次の一手を考えること…!

 

 

 

でも、一人で悩んでいても

ドツボにはまって落ち込み、

結局嫌になって、別の作業をしてしまう…

 

 

 

そんな折に、ちょうどいいチラシをみつけた。

以前参加した、無職向けマネープラン講座(ハローワーク主催)で

配られた

 

 

就職氷河期世代サポートコーナー」を利用してみませんか? というチラシ。

 

札幌の場合、

札幌わかものハローワーク の中に

就職氷河期世代サポートコーナー(概ね35~55歳未満対象)があるみたい。

 

 

 

具体的な求人は紹介してもらえないけど、 

 個別に就職に対する相談や模擬面接なんかもやってくれるみたい。

 

 

ホームページが正直ちょっと見づらいから、

チラシを見なかったら気が付かなかった。

 

臨床心理士によるカウンセリング(50分:完全予約制)」 がある!

⇒コミュニケーション能力に不安を抱える方、

 自信を無くしている方に対する相談、とのこと。

 

 

自分だ!!すごく受けたい!!

無料で受けられるのはすごい。

 

 

早速電話すると、

本来は一度来所して

サポートコーナー(求職相談など)を利用しないと、

カウンセリングは受けられない様子。

でも、今はコロナの影響があるため、

初めて電話する人でも予約受付してくれた。

早速、来週行ってこよう!

 

 

 

 

 

実は、

臨床心理士には、あまりいい思い出がない。

でも、その認識を改めたいので、ちょっと思い出話と反省を書き出す。

 

 

 

社会福祉士ケースワーカー)として勤務していた際に

ケースの方が

更生相談所や精神科を受診する際に付き添うことが多く、

そこに在籍している臨床心理士とも連携する機会が多かった。

 

 

その時、

臨床心理士から

いかに心理検査の結果がダメだったかを延々と語られることが複数回あった。

(ケースが臨席している場合でも)。

 

 

「こんなに〇〇が低かったら、何にもできないよ。仕事も無理。作業所も無理。」

「デイ?この結果じゃ、きっと協調できないと思うよ」

「この方は、しかるべき年齢で越えるべき発達課題を全く経験していない。

 今からどうしようもない」

 

 

正直、いや、そんなこと聞きに来ている訳じゃないよ、と思った。

 

 

大体、ケースワーカー同伴で臨床心理士の所にくるケースなんて

順風満帆な人生を送っている訳ないでしょーが!!

色々駄目でどうしようもなくて、それでも何とか生きたいと、

もがいている(もしくは家族がもがいている)人に決まっている。

 

 

ダメだけど、それでも生きていかなきゃいけないんだから、

それを一緒に考えてくれよ!!と思っていた。

 

 

 

自分も若かったから、ケース臨席で悪い結果を

配慮なく言われたことに腹が立って

強く文句を言ってしまったこともあった。

 

 

しかし、後から思い返すと

これは半分お門違いだったと思う。

 

 

ケース本人に配慮のない形で結果を伝えたことに対しては

怒ってもよかったと思うけど、

 それ以外のことは

怒るべきではなかった。

怒りの方向が見当違いだったと思う。

 

 

 

 

臨床心理士はあくまで

その専門性から、

ケースについて「見立て」を行うのが仕事。

カウンセラー業務も兼任していれば、カウンセリングもするだろうが

カウンセリングでは一定の時間をかけて、ケース本人が気づきを得られるようにする、

というのが基本方針なはず。

つまり、ケースの方向性を考える、というのは仕事ではないんじゃないか。

 

 

 

 

つまり、臨床心理士

「それでも生きていかなきゃいけないんだから、

それを一緒に考えてくれよ!!」とまで望むのは

相手の職域を出ていたな、と思う。

 

 

 

 

 

臨床心理士の行った「見立て」の結果を踏まえて、

その先の方針を

ケース自身が立てられるように支援するのは、

社会福祉士である自分の仕事だったと今では思う。

 

 

 

この「職域」の把握が、多職種連携にはとても大事だと感じる。

 

 

 

福祉業界は、生活という広い分野を対象としているだけに

なかなかこの「職域」が曖昧になって、

相手に「これくらいしてくれてもいいじゃない」と

多く求めすぎてしまうことがある。

 

反対に、ついつい、出すぎてしまうこともある。

 

違う職種だからこそ、

お互いの「職域」がどこまでなのか

確認しあい、尊重し合うことが重要なんだろう。

 

かといって、 あまり、頑なに自分の職域を決めつけて、

それを主張しても

仕事全体として、うまくいかないこともあるし。

難しい。

 

 

難しいけど、

どの仕事にも、多かれ少なかれ、

ある問題なんだろうなー。

 

 

来週、

自分の思っていることを

きちんと相談できるよう、

考えておこう。